mhs98311のブログ

精神疾患となりました。自立への道を辿っていこうと思っています。

統合失調症の一族を読み終えて

当事者となった今、興味があった「統合失調症の一族」を読了しました。もし興味がある方がいらっしゃいましたら、読んでみてください。

www.kinokuniya.co.jp

感想としては、精神医学は1つの症状を上げても全快するような治療方法は確立されていないのだという考えです。様々な様々な治療方法が試されていく中で、段々と症状が悪くなっていった方もいらっしゃいました。一族の方々は不幸だったのかもしれません。ただ救いとなるのは、後世に向けた話があり、私としてはよかったです。この本に出てくる方々はアメリカに住んでいます。

そこで日本での治療はどうなのだろうという考えに至りました。私自身、精神病院に入院していた過去があります。入院を同じくしていた方の話を思い出すと、どんどん薬が増えていって辛いといったお話を聞きました。様々な方がいらっしゃいました。私自身は、そういった話を聞いてしまった手前、早く退院したいという思いと自立したいという思いが強かったです。自立したいという思いに関しては今でも変わりません。

他人に自立を促していきたいわけでもないのですが、私になりに前に進んできたと思えれば、それなりに気が楽になります。格好つけて言えば立ち向かってきたのかもしれませんが落ち込む時や寝付けない時もあるため、ストレスに対する脆弱性は否めません。

どんなに絶望しても、自分を奮い立たせるものがあるのだとしたら大切にしていくべきかもしれません。

本にも書かれていましたが精神疾患を違いと捉えて、「神経多様性(ニューロダイバーシティ)」なるものを認めていける世の中になることを願います。